株式による資金調達テクニック

《目次》

1.株式の基礎

2.第三者割り当て増資と株式譲渡

3.ファイナンス面のおすすめ本


※本体験談は2016年に大学3年で起業した元女子大生起業家の城宝薫によるものです。

城宝薫に関してはこちらからご覧ください。


1.株式の基礎


株式会社は、事業を興すときに必要な資金を出資を受けて投資家から集めることができます。会社は大量の資金が必要な場合には、銀行からの融資を受けたりしますが、それだけでまかなえるとは限りません。 そこで、広く一般の企業や投資家から資金を調達します。 ▼株(株式)とは: 株主から集めた資金に対して発行する証書のことです。投資家は資金を提供したことで、会社が利益を上げたときに、その一部を受け取る権利をもらいます。会社は資金を集めるために、広く自社の事業について世間に知らしめる必要があります。資金を提供し、株を購入した投資家を「株主」といいます引用元( Yahoo!ファイナンス「株とは」:https://info.finance.yahoo.co.jp/beginners/stocks/what/

会社を登記した際の株数は自分で決めることができます。10株で10万円でも、100株で50万円でもOKで、自分でルールを決めることができます。これからの説明が理解しやすいように100株、100万円で登記した場合をイメージして下さい。そうすると1株=1万円、100株で100%の会社になり、この株を動かして資金調達していくことになります。


2.第三者割り当て増資と株式譲渡


この2つは資金調達において重要な考え方になります。第三者からお金を出資してもらう時に、株を渡してその引き換えにお金をもらうのが一般的です。この、株を渡す方法が2通りあります。


①既に発行されてる株を渡すやり方

②発行済みの100株に第三者割り当て増資(新規発行)の形で、株式を増やして渡すやり方


今回は主に②の説明を100株、100万円で登記した場合を想定して考えていきましょう。



仮に発行済み100株の中から10株を渡すとすると10%の株を渡していることになります。同じ10株でも1000株の中から渡すとこれは全体の1%にあたります。というような形で数字遊びができてしまうわけです。


「あなたに10株譲渡します」


という言葉の中で考えなければならないことが複数あります。

現実的には、会社が持っている株式数を増やして、100株しかなかったところを1000株にして10株を渡すことができます(株式分割)。この10株の価値というのはもちろん会社全体の株式数によって変わってくるのですが、株式を10株渡す際に100分の10株で10%分のシェアを渡すのか1000分の10株で1%のシェアを渡すのか数字のマジックを起こすことができます。

VCの場合は第三者割合増資をするケースがほとんどで、株式譲渡を行うことはほとんどありません。そのためこの考え方をすることは無いのですが、個人投資家に個人株を譲渡して資金調達する時にはよく考えた方が良い点なので、覚えていて欲しいです。


そして、この株式分割のポイントは、発行株式総数100株の会社が1株=1万円で100万円の時価総額だったものが、発行株式総数を100株から1000株に株式分割を10倍した瞬間に1000万円の時価総額になります。


この株式分割を行うタイミングですが、第三者に割り当てるために株を増やすのではなく、自分たちが持っている株を第三者に渡す時に行うのが良いタイミングかなと思っています。理由は、本質的ではない会話なのですが、個人投資家の中には上場株式の取引をしている方が多く1株100万円と聞くと会社の発行株式総数以前に肌感覚として株価が高く感じられ、バリエーションが高い会社のような錯覚を起こすからです。


VCの場合は個人が持っている株の譲渡を受けるよりかは、第三者割り当て増資、いわゆる会社自体の株を増やして出資をするケースが多いので、株式分割はエンジェル投資家、個人間でのやり取り向けの資本政策かなというふうに思います。


今回のテーマは初めて読む人にとっては、知らない単語ばかりで少し難しいお話だったかと思います。私も起業するにあたり、かなり勉強しました。起業家はサービスを提供するだけでなく、ファイナンス面の知識も、対等に投資家たちと議論するには避けては通れません。

くじけず頑張って下さい!


3.ファイナンス面の本をオススメ本


1)起業のファイナンス 磯崎哲也 著












2)企業のエクイティ・ファイナンス 磯崎哲也 著












よければご参考に!





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