学生起業の懐事情!ぶっちゃけ、お金のやりくりってどうしてたの??

最終更新: 1月9日

《目次》

1.「ぶっちゃけ役員報酬いくら貰ってるの?」

2.会計上のちょっとしたテクニック

3.城宝の学生起業家時代の懐

4.掛け持ちバイトから生まれたビジネスアイディア


※本体験談は2016年に大学3年で起業した元女子大生起業家の城宝薫によるものです。

城宝薫に関してはこちらからご覧ください。



1.「ぶっちゃけ役員報酬いくら貰ってるの?」


飲み会の場で経営者が集まった時、未だに年収や役員報酬でいくら貰ってるのか気になる、等と聞かれることがよくあります(笑)


結論から言ってしまうと人やキャラクターによっても変わってきますし、起業当初は自分の役員報酬は後回しとなるのが現実です。

というのも、基本的に1番初めにサービス立ち上げる時は投資が必要な事業なので、立ち上げて1ヶ月目ではほとんどの会社では売上が上がっていません。売上が上がっていれば苦労はしませんが、売上が上がるまでに長い目が必要です。

もし売上上がったとしても、まずは業務委託の人にお金支払わなければなりません。そのため自分の給料は後回しになりますが、私は自分の給料は取れるタイミングで取ればいいという考えを持っています。



2.会計上のちょっとしたテクニック


限られた金額の中でやりくりするために、私は様々なテクニックを使っていました。


一つ目としては、会社の決算期を何月にするかということです。


会社を登記したタイミングで、何月から何月までを1年とみなすかを会社ごとに定めることが出来ます。大手の会社では国の1年間と同じ締め方で3月決算の会社がほとんどです。ここには、4月スタートの3月締め多いとなると、全国の税理士が同じスケジュールで動くことになり、税理士費用がその分高くなるというデメリットがあります。そのため、ベンチャー企業は敢えて一般的な決算月とズラし、比較的安いとされる6月スタート5月終わりなど決算期ピークを避けるというテクニックもあります。


そして、1年が終わると株主向けに決算報告をしなければならないルールがあり、決算が終わった2ヶ月後までに納税しなければなりません。この総会では年次の役員報酬についても話し合われるため、1年に1回だけ役員報酬を決めることが出来ます。役員報酬は月によっては変更不可能であり、ここで決めたものは1年間ずらすことは出来ません。月によって変えた場合は税務署から不正と問われ、不正を追及されてしまいます。そのため、毎年決めた役員報酬は1年に1回しか変えられないと思って動いた方が良いです。


そんな1年間の役員報酬を株主総会で毎月20万円と決めたとします。ですが、会社に20万円なかったら払えない、なんていうタイミングもあります。そういった場合には、「自分は20万貰える権利はあるけれども、貰わなかった」という会計処理をしておき、会社に貸し付けているという処理をします。年間では振り込まれてはいないけれど、将来的に会社に利益が出た時に支払うことができるという形にしておくことができます。このテクニックは知っておいて損はないと思います。


私は創業当時直後は、設定した役員報酬通りに受け取るかどうかは会社の売上やキャッシュフローと相談してもいいと考えています。必ずしも、一番最初に決めた役員報酬通りに受け取らなきゃいけないということは切り離して考えてもいいと思います。



3.城宝の学生起業家時代の資金繰り


私は創業当時から早々に身内だったり、融資だったり、ベンチャーキャピタルから資金調達をしていましたが、起業してすぐにシステム会社に投資し、会社にもフルコミットしていました。そして創業当時給料は30万円と決めて受け取る予定でした。


しかし、あまりにも売れ上げの見通しが立たなかったため、受け取らないという選択をし、売上が立ったら受け取るということを徹底していました。30万円を受け取ることが出来た月もありましたが、まずは業務委託やその他の費用の支払いを先にしていたため、毎月定期的に貰っていた訳ではありませんでした。


では実際に私はどんな方法でやりくりしていたのか、どんな生活をしていたのか、深堀っていきたいと思います。


【衣食住費】

売上が立たない中でも、なぜ私は生活していくことが出来たのか。

それは実家に住んでいたということがかなり大きいです(笑)

私の場合、両親に携帯代も払ってもらっており、帰宅すればご飯も食べることが出来ました。洋服代も、父をデートに誘って服を買ってもらうという悪娘作戦を用いたため、基本的に自分でお金を使うことはあまりなく、実質交通費くらいでした。そんなこんなで1ヶ月1-2万円くらいの出費で生活ができたので、何とかやりくりすることが出来ました。

(お父さん、お母さん、本当に世話の焼ける娘でしたが、本当にありがとうございます!(今でも世話が焼けると言われそうですが取り合えず必死に感謝))


【交際費】

そして、私はとにかく人脈形成したくて色んな交流会に参加していました。時間があれば色んなご飯会や飲み会に顔を出し、とりあえず断らない!という姿勢で今日の今日に誘われても行っていました。今思い返してもホントに色んな飲み会や勉強会にフットワーク軽く参加していました(笑)


しかし、そんなに参加してお金はどうしていたのか。先輩起業家にご馳走していただいたことも多く、本当に先輩の皆様には頭が上がりません。

ゼミのメンバーでご飯を食べた時も、ベンチャー起業家の会でも、先輩が支払ってくださり、逆に自分が後輩になったときは先輩からお世話になったように後輩に支払うという雰囲気がありました。


そのおかげで、最小限で最大限の資金繰りで創業時の起業家生活を送ることができたのです。

自分でお金使うことがほとんどなかったから生き残れたみたいな感じですよね(笑)

いや、本当にお礼を言いたい人が沢山頭の中に浮かびます。

両親、先輩起業家の皆様、応援してくださっているお兄さんお姉さん、本当にありがとうございます。



4.アルバイトからのビジネスアイディア!


一方で、大学1.2年生の時にはアルバイトを3つ掛け持ちしていました。夜は銀座のイタリアンで働き、朝の6時からはカフェ、そして学校の空いた隙間時間には飲食店の検索メディアの営業活動をしていました。朝、夜、そして隙間時間と、時間を余すことなく効率的に働いていたため、大学生にしては稼いでる方でした。


特に、月収入として15万円稼いでいた飲食店の検索メディアの営業活動は、テーブルクロスの前身となったものでした。全て飲食店関係のアルバイトをしていた訳ですが、アルバイトを通して市場リサーチや現場リサーチが出来たことは非常に貴重な経験となりました。現場に出たことで、飲食店のシステムやオーダーの取り方、生の声を知ることが出来、バイト中にビジネスモデルを考えることが出来ました。

特に、クレームの中にはビジネスチャンスが多く秘められていたため、ここにアンテナを立ててアルバイトできた経験はかなり強いものになりました。


そして、ビジネスとしてやりたい事が見つかった2週間後に会社を登記するというスピード起業をしたという背景があります。

登記してからは、アルバイトやめて起業1本に専念しましたが、アルバイトで20万円程度は稼ぐことが出来ていたおかげで、起業当初利益がなくとも生活することが出来ました。


かなりパワフルな大学生活でしたが、振り返ってみてもこのアルバイトで培った経験が今生かされています。生の声を聞ける体験は大きな強みになってくると思うので、学生の皆さんにもオススメしたい、損は無い経験だと思います。





Produced by Kaho masuda and Yumiko asami