なぜ学生起業家になったのか。

最終更新: 1月8日

《目次》

1.学生起業家になるつもりは全くなかった

2.大学3年で進路に迷い、出した結論とは

3.「起業するぞ!」直前に忍び寄る失敗への恐怖

4.その先に学生起業家の自分がいた


※本体験談は2016年に大学3年で起業した元女子大生起業家の城宝薫によるものです。

城宝薫に関してはこちらからご覧ください。



1.「学生起業家になるつもりは全くなかった。」


コロナ禍で世の中は変動、いや激動しているのは、皆さんも肌で感じているところではないでしょうか。

起業のチャンスである今だからこそ、「学生さんの起業の支援がしたい。」「学生さんのためになるなら。」と、この記事を書きました。


私は学生起業家になるつもりは全くなかったんです。(笑)


2.大学3年で進路選択


学生団体を立ち上げていたため、そこから起業をしようかとも考えもしましたが、今の自分にスキルはない、社会経験もないと考え、就職活動をしようと落ち着きました。 そして大学3年生になったと同時にOBOG訪問をしながら、「グローバルに働きたい」というぼんやりとした想いのもと、商社や広告代理店などを中心に就職活動をスタートさせました。


就活をすると決めたことは一人の学生として、一般的な価値観だったとは思います。

しかし、その後の人生を決定していく大きなきっかけが大きく3つありました。


1つ目は、幼い頃に出会ったストリートチルドレンの子たちです。

小学生の頃、家族旅行でインドネシアに訪れた際、同世代の子どもたちが学校に通えることができない現状を目の当たりにし、可哀想だなという気持ちは一切持つことなく、「ああ、私は幸せだったんだな。」と日常の幸せを感じるきっかけになりました。そこから「自分ができることは何でもしよう」と、モチベーションにも繋がりました。

2つ目は、高校1年生で“社会課題を継続的に解決するための仕組みづくりが大切”だということを学んだのです。

アメリカのNPO法人で障害者支援をする団体の打ち合わせに参加させて頂く機会がありました。そこでは、自社の強みはどんなことで、団体としての価値を社会へ提供し、その対価としてお金を頂く、“仕組みづくり”をしている光景がありました。自分にとってはあまりにも大きな衝撃でした。当時、社会貢献=ボランティアという認識をしていた中で、社会貢献事業を継続して行うために利益を上げることは、必要不可欠な仕組みなのだと気づかされました。


この2つの出来事が大きな転機となりました。もともと子どもが好きであったため、子どもたちへの課題解決を継続して行うことができる”仕組み作り”を日本でやりたいと本気で考えるようになりました。その上で“どんな仕組みをつくるか”が自分のテーマとして常にあり、最終的に「利益の創造と社会への貢献を同時に実現する文化を創りたい」という言語化に発展しました。


そして最後の1つは、今の事業にも繋がるきっかけとなったアルバイトです。 大学2年の頃に始めた飲食店の広告の営業。その際、大手が飲食店広告市場を独占して広告の価格を決めていることに着目しました。そこで、「予約が入ったら広告料をもらい、その一部で社会貢献をしていく完全成果報酬型の仕組みづくりができるかも!?」と思い、様々な方にお会いしては、自分のビジネスプランのお話をさせて頂きました。すると、驚くことに2週間で資金とビジネスパートナーが集まり、あっという間に起業をする準備が進んでいってしまいました。


3.「起業するぞ!」その直前に忍び寄る失敗への恐怖


学生起業家のリスクは大きいと、読者の皆さんもそう思いますよね。

会社の立ち上げから10年と生き残る会社は1%にも満たない現実。経営に必要だとされる”ヒト・モノ・金・情報”が皆無に近いことは、学生であることからも一目瞭然です。 そこで考え方を「まずは5年、目指してやってみよう」「会社が残らなければ、就職しよう」という方向に変え、前向きに検討し始めました。

その理由は、大学3年から起業し5年仕事をして失敗しても、新卒として就職ができると知ったからでした。最近では、第二新卒という言葉もよく耳にするようになりましたが、大学を卒業してからの3年間は新卒扱いとして就職活動ができるのです。

このことから、大学3年生以下の学生には是非、迷っっているならば起業に挑戦していただきたいです。リスクの少ない環境のように思います。 ここまで話すと起業への道のりは順調のように見えますが、「失敗したらどうしよう」と、ネガティブな気持ちになり、書類の提出にビビっている自分もしっかり存在していました。そんな私に声をかけたのはある先輩でした。 「城宝の中の失敗ってなに?」との言葉にハッとしました。


…私の失敗は借金を負うことか、友達をなくすことか、生活できないことか…

…自分の中での不安・失敗は何かを色々と考えた結果…


「城宝、起業に失敗したってよ」と周りの人から言われることが嫌で、最後の起業に踏み切れない自分がいたことに気付きました。

4.その先に学生起業家の自分がいた


「私って、ちっぽけだなぁ。」

そう思うと同時に、

「私は将来、日本社会の中できちんと利益の創造と社会への貢献を同時に実現する文化をどんどん作っていきたい。」

「人の目を気にして、人の評価を気にするものではないし、ビジョンに対して追いかけられる経営をしよう。」

「“もう無理。絶対に、私のビジョンを実現することができない。”と思ったら失敗という言葉を使おう」と腹を括りました。


その先輩からの「城宝の中の失敗ってなに?」という言葉が無かったら、ビビって法務局へ提出する書類を持ったままだったかもしれないです(笑)

ついに、2016年6月25日に大学3年で学生起業家としての道を歩み始めました。




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