学生起業家の資金調達はこうすべし!!

更新日:1月8日

《目次》

1.初期段階は政策金融公庫から借りよう

2.政策金融公庫からお金を借りる意味

3.なぜ融資をオススメするのか


※本体験談は2016年に大学3年で起業した元女子大生起業家の城宝薫によるものです。

城宝薫に関してはこちらからご覧ください。



1.初期段階は政策金融公庫から借りよう


創業時に立ちはだかる壁の一つが資金面のやりくりです。実際、私の所にも「エンジェル投資家紹介してください!」「VC紹介して下さい、ファンド紹介して欲しいんですけど~」といった相談がたくさん寄せられます、、、が私はこれらをオススメしていません!


会社を立ち上げました。「プロダクトもこれから作っていきます!プレゼン資料はこれで、ビジネスモデルはこんなのです!」といった段階では、日本政策金融公庫からの資金調達、いわゆるデッドファイナンスをオススメしています。

デッドファイナンスは銀行からの借り入れという事になるのですが、「いきなり借金かよ!」と思った方もいるかもしれません。しかし、現実的には法的に守られています。


日本政策金融公庫は国の機関であるため、「若手起業家を増やそう」「シニア起業家を増やそう」といった施策の影響を受けています。ですので1期目の企業に関しては、無担保・無保証人でお金を貸してくれます。無担保・無保証人ということは、債務者は会社のみで代表取締役は含まれません。


"お金を借りる"という意味では借金ではあるのですが、債務者は会社のみです。代表者は経営責任はありますが、これは実質、借金ではないと私は考えています。つまり、ノーリスクで挑戦することができるわけです。どれくらい借りれるかというと、一概には言いにくいのですが、資本金50~100万円で起業すると300~500万程借りることができるイメージです。


2.政策金融公庫からお金を借りる意味


政策金融公庫からお金を借りると、あなたの会社に期待してお金を貸してくれているわけですから、借りたこと自体が会社の実績に繋がります。この実績がどう繋がっていくかというと、自分たちの住んでいる地域や会社を登記した近くに〇〇信用金庫や〇〇信用組合との関係に発展するきっかけとなっていきます。


私も起業はする前は、〇〇信用金庫や〇〇信用組合が何をしているところなのかさっぱり分かりませんでしたが、政策金融公庫からお金を借りれた実績を元に、次は信用金庫や信用組合からお金を借りることになり、次に地方銀行、そして最後にメガバンクへとステージが移っていきます。(ちなみに、メガバンクは1億円規模の融資にならないとお金を貸してくれないところがほとんどです。)


3.なぜ融資をオススメするのか


第一期目の無担保無保証人で借りることができる現実を皆さんに知って欲しいのが1番なのですが、他にも様々なメリットがあります。


投資家の視点に立つと、できたての会社に、しかも創業者よりお金を出すととなると、かなりリスクのある話なので、株の20%を渡すなどのことは当然のことです。

分かりやすくするために、1000万円投資するから10%の株を渡す取引が成立したとしましょう。この時、10%で1000万円なので会社の時価総額は1億円になるのが分かると思います。会社の価値が1億円なので10%の株を渡すから1000万円投資して下さいというプレゼンをしているのと同じ意味です。


この1億円が高いか安いかは、サービスによります。しかし、何年後かに売上げ・会社の価値が1億円に達することを伝えるのはそう簡単なことではありません。お客さんもいない、サービスもない、会社に資金もない段階の時にプレゼンをして納得させるのは非常に難しいです。

一方で、初期の段階では銀行から最低限のお金を借り入れて、この予算の中で最低限お客さんがサービスを使える環境を作り、実際にお金が回っている状態を作っておけば、投資家から出資を受けて事業拡大したいときにはある程度のサービスが出来上がっているため、会社の価値を3億円等と、未来の売上やサービス規模から予想して現在価値を割り出してプレゼンすることも可能です。


このことを踏まえると、お金のない初期段階では大きなパーセンテージをいきなり持っていかれてしまう投資よりも銀行から調達をし、サービスのプロトタイプを作って、お客さんにまずは使ってもらう。まずは1人目のお客様を早いタイミングで獲得をする。ここのフェーズまで進めておくことが重要だと思っています。

加えて、資金調達は複数回行うことを前提に考えないといけません。初期段階で銀行から調達することにより既にバリエーション(企業価値)を付けた状態でのプレゼンすることもできます。そのため特に学生起業家の皆さんには、銀行からの融資をまずはオススメします。


私がもう一度起業する前に戻ったとしても、絶対にまずは政策金融公庫に行くと断言できます(笑)





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