《目次》
1.休学の怖さと親孝行
2.自分のやりたいことは見つからなかった。しかし、どの環境でも楽しむことができた
3.時間の融通がある程度効いた
4.「コミットする」ことの気付きがあった
5.私が幸せを感じる瞬間は、社会貢献をしているだけに留まらなかった
※本体験談は2016年に大学3年で起業した元女子大生起業家の城宝薫によるものです。
城宝薫に関してはこちらからご覧ください。
1.休学するのが怖かった
学生をしながら新規事業で起業することは結構大変です。事実として、学生起業家として活動している人で休学を選ぶ人は多いです。
しかし私が、
「なぜ、休学を選ばなかったのか」
「休学せず学業と事業の両立をしたか」
をひと言にすると、休学することが怖かったに尽きると思います。
私の場合、仕事が好きだったということもあり、当時の生活リズムを学業中心から仕事中心にすると、きっと大学へは復帰出来ないなと直感で思っていました。もちろん机上での学びは多くありましたが、それ以上に私自身、アウトプットをして少しずつプロジェクトを作り上げる達成感の方が断然楽しいと実感してしまったからです。
そのため、休学をして大学へ戻る必要性を見出せずに、学校を辞めることになってしまっては親孝行が出来ないという必死の決断にから、休学をせずに起業をしました。ストレートで卒業することが、1番の親孝行だと思ったからです。
2.自分のやりたいことは見つからなかった。しかし、どの環境でも楽しむことができた
休学をする人の中で最も多い理由として、「自分探しのため」や、「就活前に気になる活動を徹底的にやり、後悔をなくすため」などが上げられると思います。
私も「自分のやりたいことはこれだ!」と見つけていたタイプではありませんでしたが、どの団体、企業、環境であったとしても存分に楽しむことができるタイプではあったと思いました。
つまり、休学をしてどこかの企業で経験を積んだとしても、どの環境でも十分に楽しみ、満足できる性格の私は、自分探しをすること以上に、「社会」という場で自分のスキルを身につけることの方が適していると思いました。言い方を変えると、どの環境でも楽しめるような人は、自分が呼ばれた環境でスキルを身につけることに専念すればいいため、休学という道を選ぶ必要性はないんだと思います。
3.時間の融通がある程度効いた
私は経済学部で文系ということもあり、比較的時間に融通が効きました。
私の時間の使い方は、朝1、2限の授業を受け午前中は学生の生活をしてから、午後13時からは社会人の生活を送るスタイルでした。そうすることでまとまった時間が確保でき、打ち合わせをする時間もあったように思います。
さらに、私の場合は誰に何を言われようと、大学に行く時間を削ることはほとんどありませんでした。(起業当初は、この件で何度言い合いをしたことか...)
今となっては、大学で最後まで続けたゼミの活動はいい思い出です。
個人的には、大学を休学したからと言って時間が増えるかというと、あまり変わらないと思います。時間の問題で休学を考えている方は、継続して学校へ行った方がいいと思います。
4.「コミットする」ことの気付きがあった
よく、企業や団体などでは「コミットする」ことが求められ、「コミットする」ことで気付くことがあるという、話題を耳にすることがあります。
私もひとつのことに専念することにより、見えてくる世界があると思っていた人間だったのですが、「コミットする」の言葉の捉え方を一時まで履き違えていました。
コミットすることは、自分の頭のなかでその物事の本質まで捉えて考えること、そして実行に移すこと。時間的に24時間考え続けることはまた話が別だと思います。
休学する人の中では、学校の時間も活動に充てることにより、また違う世界を見ることができると思っている人がいるかもしれません。ですが、そんなことは全くありません。物事を深く考え、行動し、振り返り、次に活かすことがコミットすることで求められている今、実際は、大学に通いながらでも出来ることはあると思います。
そのため、テーブルクロスの学生のインターン生には学校と仕事の両立を上手くしてほしいと思っています。どれだけ夜遅くまで作業をしていて眠かったとしても、朝の1限の授業があれば私たちがモーニングコールしますね(笑)
5.私が幸せを感じる瞬間は、社会貢献をしているだけに留まらなかった
休学しなかった理由として、最後はここに尽きると思います。
私が幸せを感じる瞬間は、寄付や補助金で募ったお金を活動方針や予算に合わせて使っていくのではなく、100年後も残り続けるために利益も創造する継続した仕組み作りをしてはじめて達成感を得られるところにありました。
そして、学生団体の活動に留まるのではなく、世界に通用するビジネスマンになっていくこともひとつのやりがいでもありました。単なるボランティア活動や寄付で終わる活動ではなく、仕事として取り組むというところです。男性はわかるかもしれないですが、稼ぐ力を身に付けて自分のロマンを追いかけていく感じですかね!?
ということで、一緒にロマンを追いかけて、じゃんじゃんバリバリ働くことができる学生はプロジェクトのリーダーとしてテーブルクロス社は大歓迎です。
今の私は、大学の授業もゼミも何もないです。しかし、新生活に不安がある人の気持ちは少なからず共感できるのではないかと思います。将来の不安、周りからの期待、自分の軸が見つからない、など。
以上、参考になるかはわかりませんが、私が休学しなかった理由についてまとめてみました。
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